存在しない完全

ただの雑記ブログ

朝の曲が嫌いで

2020年、令和に突入してはや1年以上が経過したこの時代。朝起きるアラームはアナログの目覚まし時計ではなく、スマホのアラームアプリを使っている人が多いのではないか。特に若い世代の人は。寝る直前までスマホで何らかを眺め、充電コネクタをさして枕の横に置いて寝る。そして、朝はスマホから鳴り響くアラームで重いからだをたたき起こす。20代の9割の睡眠状況はこんな感じであろう。いや、統計をとったわけではないが。


そして、そんな生活をしている人のほとんどが経験しているであろうこと、アラームの音楽を嫌いになる、ということだ。大好きなアーティストの曲をアラームに設定したとしよう。毎日毎日、学校や仕事の日の朝に聞くことになる。もちろん聞くだけならその曲が好きなのだから悪いことではない。「好きな曲ならスッキリ起きられるよね!」そんなことを考えて好みの曲をアラームにしたこと、あるでしょう。

まあ、起きれない。それどころか徐々にその曲が嫌いになってくる。学校や仕事は、基本的には「しなければならないこと」である。そして、それは時間が強制されていて、朝早くから準備して、時間どうりに登校、出社しなければならない。いうまでもなく、朝は誰だってずっと寝ていたい。満足するまで。それを自らが設定したアラームが許さない。

アラームの曲は「やりたくないことをやらせる」音楽になってしまうのだ。なので、この曲を聞くと憂鬱になる、と頭に刷り込まれてしまう。

その経験をした人はだいたいスマホかアプリに内蔵されている電子音を使う。逆もしかり。電子音をアラーム設定している人は、好きな曲をアラームにして嫌になった経験がある。はずだ。たぶん。

私もその過程を通ってきたので、アラームに曲は設定していない。ビービー規則的に騒ぐ音にしている。それでも、朝聞く音楽をアラーム以外で嫌いになってしまう。テレビだ。

朝つけるニュース番組は決まっていると言う人がほとんどだろう。そして、その番組にはテーマソングがアーティストのタイアップとして決められている。私の見ている番組では一年間。番組のなかで、天気予報など、ことあるごとにその曲のサビが流れてくる。ああ、やめてくれ。仕事にいかないといけない。

特に覚えているのは2年前くらいだったか、女性アーティストの曲で、頑張れ、頑張れと連呼するような曲がテーマソングだったときだ。重いまぶたとからだをなけなしの気合いで言うことを聞かせ、どうにかこうにか準備しているときに頑張れ頑張れと言われる苦しさったらない。もはや頑張りたくない。


ただ、一概に朝聞く音楽全てが悪いと言いたい訳じゃない。ふとyoutubeやテレビやラジオで流れていた曲が、自分があの頃の、朝に聞いていた曲だったとき。その時の自分が、思い起こされる。あのときは、こんなことしてたなぁ、あの歳は、あんなことで悩んでたなぁ、こんなことが楽しかったなぁ。毎朝聞いていた音楽が、その頃の思い出とリンクして、感傷に浸る。

だからといって今を記憶に刻むためにあえて朝決まった音楽を聞こうとは思わない。思わないのだが、つい耳に入ってしまうものだ。だから数年後、この曲を聞いたときに、あの頃に大変だったなぁ、頑張ったなぁって思えるとちょっとだけ嬉しいかも知れない。

あーー、やっぱりでも、髭男の「HELLO」、うるせぇなぁ。(笑)また明日もこの曲聞いて、仕事に行かないといけない。

はろ~ さんびゃーく ろくじゅーど